2024.11.21
公務員試験

【試験の変更点】国税専門官試験が激変!新しい試験制度のポイント

こんにちは。キャリサポです。
いよいよ人事院から、来年度試験の変更点が発表されてきています。
令和7年度から、国税専門官試験の見直しが行われましたので、内容を説明した上で、対策のお話しをしていきます。

筆記試験の変更点

まず筆記試験についてです。
デジタルのB区分は、筆記試験に変更はありません。
A区分は、現行であれば必須として民法・商法が8問(主に商法2問)、会計学が8問出ていました。憲法・行政法が6問、経済学がミクロマクロ合わせて6問(ミクロ2問・マクロ2問・時事2
問)、英語6問、財政学6問、経営学6問、政治学・社会学・社会事情が6問、商業英語6問でした。
経験的には、必須で民法・商法・会計学をやった後に、選択から4科目選ぶのですが、憲法・行政法、経済学・財政学・社会事情か経営学という受講生が多かったです。

見直し後は、「必須」「選択必須」「選択」に分かれます。
「必須」科目4題は必ず解答、「選択必須」科目から4科目以上(各6題以上)解答、必須と選択必須以外の残りは「選択」科目から解答します。「選択必須」科目を全問解答することも可能です。
(下図:人事院HPより)

必須が、民法・商法が2問、会計学2問、こちらの4問が必ず回答しなければいけない科目です。恐らく民法1問、商法1問、会計学2問、会計学は一般原則と資産系が出題されるのではないかと予想しています。

選択必須として、民法・商法6問、会計学6問、この2科目は結果として問題数は変わっておりません。
さらに選択必須として、憲法・行政法6問、経済学6問、英語6問です。上記から4問選択します。
一般的には、英語が得意な方は別ですが、そうでなければ、民法・商法、会計学、憲法・行政法、経済学の4科目を選択すると思いますので、実質は変わらないです。

続いて選択として、財政学6問、経営学6問、社会事情・財政学・社会学6問、商業英語6問です。
ここから2問選択します。

選択のポイント

ポイントとして、今までは科目選択でした。
つまり「経済学」を選択したら、6問全て解答しなければいけませんでしたが、ここが問題選択になりましたので、「経済学4問」+「会計学2問」といった選択ができるようになりました。

おすすめの勉強法

試験対策について考える上で大事なことは「傾向を重視する」こと、つまり、出やすいところを重点的に広く学習することで、高得点を目指せるということです。

会計学では、一般原則や損益計算がよく出題される印象です。
特に英語や商業英語が得意な方には、大きなアドバンテージがあります。
科目を絞るのではなく、広く学習することが重要です。

経済学に関しては、出題される内容がある程度予想できますが、計算問題が多く難易度も高いため、難しいものを回避して、比較的簡単な科目を広く学習することをお勧めします。

配転比率の変更

A区分、B区分、デジタルも共通して、試験の配点割合が変更されました。
人物試験の割合が増加したことで、面接対策や人物評価がこれまで以上に重要になります。 基礎能力試験や専門試験ももちろん重要ですが、幅広く勉強する中で自分の強みを活かせる科目に力を入れて良いでしょう。

専門記述について

キャリサポでは、出題予想を行っています。
国税専門官対応のゼミも開催しますので、気になる方はお問い合わせください。

 

最後に、国税専門官試験は「頻出範囲を広く浅く」がポイントです。
試験の傾向を把握し、効率よく学習を進めていきましょう! 

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