【公務員の現状】国家総合職合格者のリアル

今日は、12月25日に人事院から公表された「令和6年度総合職試験採用職員の退職状況」についてお話しします。
目次
10年未満の退職者が増えている
まず、時代の流れを感じるのが「10年未満のキャリア職員の退職状況」です。具体的な数字を見てみると、平成29年の10年未満の退職者数は76人、平成30年には116人、令和元年は140人でした。コロナの影響が出た令和2年には109人と減少しましたが、令和3年になると168人、令和4年には177人と再び増加。そして、令和5年にはついに203人の大台を突破しました。
また、このうち5年未満で退職する職員が約40%にあたる87人となっています。さらに3年未満で退職する職員も30人ほどいました。1年未満は7人いました。このように、時代として「転職がごく普通のこと」となりつつあるのが現状です。
キャリア職員の社会的評価は高い一方で…
キャリア職員については、社会的な評価も高いとされています。たとえば、キャリア試験を突破した方が大学教員として教えるケースも多いですし、キャリア出身者が高く評価される場面もあります。私自身の感覚や仲間内の常識として言えば、「三大資格」と呼ばれる司法試験、公認会計士(CPA)、不動産鑑定士などと並ぶ社会的評価を持つのが国家一種試験(現在の総合職試験)だと思います。
転職が当たり前の時代に
それでも、公務員としてキャリアをスタートした方がどんどん辞めていく現状があります。公務員という職業も、以前とは違い、非常に流動的になっています。この流れは特殊なものではなく、むしろこれからさらに加速していくと考えられます。
これに伴い、例えば「一度辞めたら終わり」という固定観念を捨て、再就職やキャリアチェンジを支援するようなシステム作りが進むことが望ましいと感じています。
まとめ
今回は総合職試験合格者のリアルな現状についてご紹介しました。
国家公務員を目指している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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