2025.06.10
公務員試験

【国税専門官】令和6年度:国税専門官試験のボーダー点を徹底解説

今回は「国税専門官」のボーダー点について解説していきます。
点数の出し方などの詳細はこちらの記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。

国税専門官と国家一般職の違いは?

国税専門官は国家一般職と異なり、関東や近畿といった「管区」に分かれておらず、制度としては全国一律です。その後、面接の段階で管区に分かれるという仕組みです。ですから、そもそも国家一般職と国税専門官では制度が異なるという点を押さえておいてください。

令和6年度のボーダー点

一次試験の合格ラインは「241点」、最終合格ラインは「474点」となっています。
(※ここでの点数は標準点に換算されたものです。)

教養試験(基礎能力試験)

・満点:30点
・基準点:9点
・平均点:16.952点
・標準偏差:4.037点

専門試験

・満点:40点
・基準点:12点
・平均点:20.538点
・標準偏差:6.337点

令和5年度のボーダー点(素点)は37点でした。
そのときの内訳を見ると、基礎能力が24点、専門が13点です。ただし、専門試験は足切り点のときだけ36点に下がっているという逆転現象もありました。これは、専門試験の標準偏差が広かったため、標準点の比重が変化したと考えられます。

つまり、37点を取っていれば、一次試験は突破できたということになります。

2次試験は?

専門技術試験

・満点:100点
・基準点:30点
・平均点:54.025点
・標準偏差:14.570点

素点と標準点のおおよその対応は以下のようになります。

・素点80点 → 標準点153点
・素点70点 → 標準点133点
・素点60点 → 標準点112点
・素点50点 → 標準点91点
・素点40点 → 標準点70点
・素点30点 → 標準点50点

 

受験生の動きを見る限り、専門技術に時間をかけていない印象があります。
設問が1〜3問あったとすると、問1に配点の大部分(50〜60%)が集中している可能性があります。
そのため、80点程度が実質的な満点と考えて良いでしょう。

面接試験

・A評価 → 157点
・B評価 → 124点
・C評価 → 98点
・D・E評価 → 不合格

一次試験でボーダーの37点だった場合、合格までに必要な得点はあと233点となります。
そのため、面接がB評価(124点)だった場合、残り109点を専門技術で稼ぐ必要があります。
これが仮に面接がC評価(98点)だった場合は、135点必要です。

どれくらい取れれば安心?

平均的な受験生が合格を目指すなら、専門技術で50点以上、面接でB評価以上が必要だと考えてください。
一次試験で43点以上取れていれば、専門技術・面接の頑張り次第で合格圏内に入ると考えてよいでしょう。
それよりも低い37〜43点の場合は、残る面接試験で頑張るしかありません。ここでいかに取れるかが合否を左右します。

国税専門官の面接には癖がありますが、その分、癖を知っていればAを狙えます。

では今回はここまでで終わります。
ボーダーギリギリを狙うのではなく、ある程度余裕をもって次の試験に臨めるように準備しておきましょう!

今回のブログの内容の動画はこちら↓