国家公務員アンケート結果公開 離職理由と職場の本音とは

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国家公務員の働き方改革に関するアンケート結果について
内閣人事局が、令和6年度の国家公務員の働き方改革に関する職員アンケートの結果を公表しましたので、その内容をご紹介したいと思います。
まず、驚いたのが「勤務を継続して働きたい」と回答した人の割合が、48.2%と半数を下回っていたことです。かなり減少していますね。
その一方で、「継続したいが不安がある」と答えた人が29.3%、
「数年以内に辞めたい」と回答した人も**9.5%**と、一見少なく見えるかもしれませんが、約1割に上ることになります。
かつては一度公務員になれば、定年まで勤め上げるのが一般的でしたが、時代が変わりつつあることを感じます。こうした数字からも、公務員という職業の魅力が以前に比べて低下しているのかもしれません。
働き方改革への評価も一定数
とはいえ、働き方改革に関しては、一定の評価があることも明らかになっています。
たとえば、「現在の職場は総合的に見て働きやすい」と
「とてもそう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した人の割合は、**67.2%**に上りました。
また、「やりがい・働きがいの実感度」については、
「とてもそう思う」が12.1%、
「どちらかといえばそう思う」が**43.5%で、
合わせて55.6%**となっています。
一方で、離職理由としては、
「他に自分に合った仕事がある」とか、
「能力やスキルの蓄積が実感できない」といった声も多く見られました。
特に30代・40代の女性からは、「仕事以外の活動とのバランスが取れない」という声もあり、忙しさへの課題も感じられます。
環境整備や年代別の意識変化について
また、「性別に関係なく活躍できる環境が整ってきているか」という問いに対しては、
**67.5%**の人が「そう思う」または「どちらかといえばそう思う」と回答しており、働き方改革の成果が表れている部分もあると言えそうです。
年代別に見ると、特に30歳未満の若手職員が最も高く、**70.8%**が肯定的に評価しています。現在は、若手職員が大切にされる職場環境が意識されていることがうかがえます。
この数字を高いと見るか低いと見るかは意見が分かれるかもしれませんが、過去と比較すれば、確実に働き方改革は進んでいると感じます。ただし、民間企業の働きやすさがさらに進んでいる現状を考えると、公務員の職場ももう一段の改革が求められるのではないでしょうか。
将来を見据えた働き方への期待
あくまで私見ではありますが、今回のアンケート結果を通じて感じたのは、国としても真剣に働き方改革に取り組んでいるという点です。
このアンケート結果を「今」だけの状況として見るのではなく、将来の変化や可能性に期待を持って見てほしいと思います。受験を考えている皆さんには、今後さらに働きやすくなるであろう公務員という職業に、前向きな期待を持っていただきたいです。
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