【公務員試験】応募者数アップの理由は教養区分?公務員試験の最新動向

今回は、国家一般職の応募者数アップについてです。
目次
公務員試験の最新動向
国家公務員の一般職は、人事院が発表した10月1日時点での応募者が、前年度より4.9%増えて25,437人でした。これは3年ぶりの増加です。ただし、これにはカラクリがあります。
教養区分(教養試験だけで受験できる枠)が新設されました。この枠の受験者は4,983人で、全応募者の約2割(19.6%)を占めています。また、受験可能年齢が他の試験区分より1歳低い20歳以上になったことも影響しています。20歳での応募者は1,865人でした。つまり、実質的に専門科目の受験者が減っているということです。
同時に、国税や財務専門官などの専門職は、応募者が14.1%減の18,626人となり、大幅に減少しています。
今年の傾向としては、教養試験やSPIなど簡単な試験の人気が高まり、専門科目を必要とする試験の人気は下がっています。確かに、楽に入れるなら楽に入りたいですよね。
注意してほしい点
簡単に入れる試験であっても大事なのは人数です。
例えば、横浜市や一部の都道府県のSPIが超激戦になっていることがあり、合格が非常に難しくなっています。一方で、東京都や特別区のように、SPIは比較的簡単で面接が重視される試験もあります。このように、試験の傾向は二極化してきています。この辺は、しっかりとSPIの対策もしておきましょう。
また、以前よりも専門科目を必要とする試験の合格は楽になっています。勉強は大変ですが、ボーダーラインが下がっているため、昔なら合格できなかったようなレベルでも受かるケースが出てきています。
受験生へのアドバイス
専門科目を勉強する余裕がある方へ
絶対に公務員になりたい!という方は、専門科目の勉強がおすすめです。ボーダーラインが低くなっているので、昔は重要だった経済や民法などの重い科目を外すこともできます。指導した生徒の中には、そうした勉強法で合格した人もいます。面接が苦手な方も、専門科目をしっかり勉強する方が有利になります。
面接が得意な方へ
面接が得意で、これまでのキャリアに自信がある方は、SPIと教養区分の試験に絞って受験するのも良いでしょう。
今回のブログの内容の動画はこちら↓