2025.09.25
公務員試験

【公務員試験】合格する面接とは?面接官が惹かれる受かる受け答えの秘訣

今回は、面接官の心理、そして「受かる面接」とは何かについてお話ししたいと思います。
※個人情報保護のため、一部内容を変えています。

「受かる面接」の一例

先日、公務員として働く卒業生が遊びに来てくれました。
彼女は、勉強の方も順調に進められていたので「筆記は大丈夫だろう」と早めに面接対策に取りかかっていた子です。準備を始めたのは前の年の10月ごろ。十分に練習を積んでいたので、本番でもしっかりと受け答えができたようです。

印象的だったのは、面接でのやり取りがその後の職場にもつながったという点です。彼女の場合、面接官が配属部署の上司になったとのこと。本人いわく、「面接のときに良い雰囲気をつくれたことが、今の働きやすさにもつながっている気がします」と話していました。今では「毎日無理なく働けて、楽しくやってます」と笑顔で報告してくれました。

「やばい!」と思った面接の裏側

受験当時、面接後の彼女は「先生、やばい!」と私に連絡してきました。なぜかというと、高校時代の部活動のことばかり聞かれ、志望動機についてはほとんど聞かれなかったそうです。面接時間も短かったため、不合格ではないかと不安になったようです。

しかし、結果は合格でした。後日、上司にその時のことを尋ねてみると、驚くべき答えが返ってきたそうです。

彼女は挨拶や入退室のマナーも完璧で、面接カードの内容も十分に合格レベルだったそうです。そのため、面接官は「面接カードを読めば納得できる」と判断しました。そして、最初に会った時の印象がとても良かったため、もはや聞くことはないと判断したとのこと。その結果、興味本位で高校時代の部活動について聞いていただけだったらしいのです。

面接官が「合格」と判断する瞬間

これまで多くの模擬面接を行ってきましたが、やはり年に何人かは「この子は受からせてあげたい」と思わせる面接をする人がいます。

その一例が、「どうでもいいこと」を聞かれるケースです。部活動など、一見どうでもよさそうなことを聞かれるのは、面接官が「もう聞くことがない」と判断した証拠です。ニコニコと話を聞いてくれるのも、同様のサインです。

私が目指しているのは、志望動機に一切ツッコミを入れさせない、完璧な内容を作ることです。相手に「なるほど、うちに来るべき人だ」と納得させ、突っ込みどころがないと思わせるのが理想です。

就職試験である以上、「受からせる面接」というのは存在します。面接カードに書かれたやりたいことが明確で、「それならうちしかないね」と思わせる内容であること。そして、きちんとした礼儀と笑顔で良い印象を与えること。この瞬間、面接官は「この子を採用したい」と思うのです。

さらに、会話がきちんと成立し、おかしなことを言わないことも重要です。その究極の例が、面接官が「自部署に欲しい!」という結果に繋がったのでしょう。

かつての「伝説」の合格者

昔の話になりますが、もう一つの印象的な例をお話しします。

民主党政権時代、国家公務員の採用人数が突然半減されたことがありました。募集開始後にもかかわらず、採用を減らすという決定がなされたのです。

その時、国税と沖縄県庁に合格した一人の男性がいました。国税が第一志望でしたが、その年は沖縄の国税事務所の採用がなかったため、彼は仕方なく県庁に入庁しました。

彼は成績はそれほどでもありませんでしたが、とにかく性格が良く、誰からも好かれるタイプでした。友人からも信頼され、話も面白かったのです。

翌年、国税の沖縄事務所が採用を再開しました。すると、彼の名簿がまだ残っていたため、「ぜひ面接を受けに来てほしい」と声がかかったのです。彼は悩みました。県庁での人間関係も仕事も楽しかったからです。

私に「どうしたらいいでしょうか」と相談の電話をかけてきた彼に、私は「とりあえず面接だけでも受けてみたら?」とアドバイスしました。結果、彼は見事内定を勝ち取ったのです。

国税の沖縄事務所は倍率が高く、難関です。それでも内定が出たのは、彼の人間性が高く評価されたからでしょう。結局、彼は初志貫徹し、国税に進みました。

公務員試験は「面接」が勝負

公務員試験は就職試験です。近年は筆記試験の重要性が下がっており、本当の勝負は面接になっています。
だからこそ、「受かる面接」ができるように頑張っていきましょう。

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