【面接対策】面接での「気になるニュース」──自分らしさを伝えるチャンスに
        現在は面接シーズンの真っ最中。
今回は、受験生からよく寄せられる「最近気になるニュースをどう話せばいいか」という相談についてお話しします。
目次
ニュースは「今の自分」を映す鏡
面接で聞かれる「最近気になるニュース」という質問。
実は、これは受験生の“今”を知るための問いです。
志望動機が「過去」、将来像が「未来」だとすれば、「最近気になるニュース」は“現在”を表すもの。ここでどんな話題を選び、どう語るかで、あなたの関心や考え方が伝わります。
政治・宗教・行政課題の話題は慎重に
ニュースなら何を選んでもいいのですが、政治や宗教に関する話題は避けるのが無難です。
また、受験先の行政に関わるようなテーマ(たとえば税金や空き家対策など)を、浅い知識で語ってしまうのも危険です。面接官の方がその分野の専門家であることも多く、「表面的だな」と思われてしまうことがあります。
たとえば、国税専門官志望の受験生が税制の話を詳しくないまま語って、かえって印象を悪くしたという例もあります。
自分の理解が深い分野や興味のある分野を選ぶことが、一番の防御策です。
面接官を“楽しませる”話題を選ぶ
面接は「正解を答える場」ではなく、「自分という人を伝える場」です。
その意味で、面接官が思わず聞き入ってしまうようなニュースを話せると強いです。
たとえば、スポーツ関連のニュース。
スキー競技で日本が強くなると欧米がルールを変える――そんな話題を取り上げて、「どう思ったか」「そこから何を感じたか」を自分の言葉で話した受験生は、印象に残る面接になっていました。
また、剣道の国際ルール変更を題材に、「日本の伝統をどう守るか」という視点で語った受験生も、高評価を得ています。
暗いニュースよりも前向きな話を
社会問題を取り上げる場合でも、殺人事件や不祥事のような暗いニュースは避けましょう。
面接全体の空気が重くなってしまい、あなたの印象にも影響します。
代わりに、「挑戦」「努力」「希望」といったポジティブなテーマの方が、共感を得やすくおすすめです。
共感を呼ぶ話題も安全パス
「特に語れるテーマが思いつかない…」という人は、多くの人が共感できる話題を選ぶのも一つの方法です。
たとえば、「大谷翔平選手の活躍に勇気をもらった」といった話題は、聞く側も前向きな気持ちになります。
強いプラス評価にはつながらなくても、マイナス評価を受けることはまずありません。
自分のキャリアとニュースを結びつける
最も効果的なのは、自分の経験や学びと関係のあるニュースを選ぶことです。
たとえば教育や福祉に関心があるなら、子どもの支援や地域福祉に関する話題。
そのニュースを見て「自分ならどう関わりたいと思ったか」「なぜ関心を持ったか」を語ることで、あなたの人柄と考え方が自然に伝わります。
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