公務員試験の本番で実力を出すには?試験当日の過ごし方と問題の解き方を解説
「試験本番になると緊張してしまう」
「いつも通りの力を出せるか不安」
「試験当日は何をすればいい?」
「時間配分や問題の解き方も、当日になって迷いそう……」
公務員試験に向けて勉強していると、こうした不安を感じることがあります。
試験では、これまで勉強してきた知識だけでなく、本番でどのように過ごすか、どのように問題を解くかも大切です。
ここでは、実際にとある試験を受けた講師が実践した、試験日の過ごし方や試験中に意識したポイントを受験生向けに整理して解説します。
目次
試験当日は「気合いを入れすぎない」
試験の日だからといって、朝から「絶対に合格するぞ!」と気合いを入れすぎる必要はありません。
緊張しすぎても、リラックスしすぎてもパフォーマンスが出にくく、ちょうどいい緊張状態が大切です。そのため、試験当日は必要以上に自分を追い込まず、「めんどくさいけど、まあ受けてやるか」くらいの感覚で試験に向かうことを意識するとよいでしょう。
もちろん、試験に向けて努力してきたからこそ、当日は緊張するものです。ただ、「絶対に受からなければ」と強く思いすぎることで、緊張が高まりすぎてしまう可能性があります。
本番だからこそ、普段と大きく違うことをするのではなく、落ち着いていつもの状態に近づけることを意識することがポイントです。
朝は普段と同じルーティーンを意識する
試験当日は、朝から特別なことをするのではなく、普段と同じようなルーティーンで過ごすことが大切です。
日々の積み重ねを表す「毎日やねん、ちゃんとやんねん」という言葉があるように、試験本番だけ特別なことをするのではなく、普段から同じように取り組んでおくことが求められます。
そして、試験当日もできるだけ普段のリズムを崩さずに会場へ向かいましょう。こうした考え方が、試験本番の状態を整えることにつながります。
夏の試験は会場に早めに到着する
夏に試験を受ける場合は、会場に早めに到着することも意識したいポイントです。
暑い中を移動して試験会場に到着し、汗だくのまま試験を受ければ、暑さによってコンディションが崩れ、せっかく勉強してきた力を十分に発揮できない可能性があります。そのため、夏の試験では会場までの移動も含めて余裕を持って行動することが大切です。
暑さを避けるために電車などの交通機関を利用し、試験会場へ向かうのも一つの手段です。試験開始時刻だけを見るのではなく、以下の点も考慮しておくとよいでしょう。
・会場までの移動時間
・暑さへの対策
・到着してから落ち着く時間
試験開始前には注意事項をきちんと読む
試験が始まったら、すぐに問題を解き始めるのではなく、まず注意事項などをきちんと確認します。
受験番号の記入忘れなど、試験以外の部分でミスをしてしまうと、これまでの努力が十分に生かせなくなります。どれだけ勉強していても、記入ミスや確認不足によって点数を落としてしまえばもったいありません。
だからこそ、本番では「問題を解くこと」だけに集中するのではなく、試験全体を落ち着いて進めることが大切です。熱くなりすぎるのではなく、冷静に試験に向き合う状態(「クールヘッド」)を意識しましょう。
昼休みは食べすぎない
試験が複数科目にわたる場合、昼休みの過ごし方も気になるところです。
昼食を取ると眠気や集中力の低下につながるため、昼食は取らずに飲み物だけにして休息に充てるという方法もあります。これはあくまで一つの実践例ですので、自分自身が試験当日にどう過ごすかについては、普段の生活や体調なども考えて事前に決めておくことが重要です。
大切なのは、昼休みになってから慌てて考えるのではなく、試験中のコンディションをどう維持するかをあらかじめ考えておくことです。
試験直前に見る「超短期記憶用」のまとめを作る
試験で有効な対策として、「試験直前に見るためのまとめ」の準備が挙げられます。
例えば、試験の2週間前にそれまで勉強してもまだ頭に入っていない内容をまとめ、直前に確認できるノートを作っておく方法があります。ポイントは、試験前に見て、そのまま試験に入れるようにしておくことです。
実際の試験では、休憩時間が40分あっても、次の科目の準備などがあり、実際には10~20分程度しか時間がないこともあります。だからこそ、直前に確認したい内容を1枚にまとめておくことで、短い時間でも確認できます。
受験生の皆さんも、「最後にこれだけ確認したい」という内容を事前に整理しておくと、試験直前に何を見るかで迷いにくくなります。
問題は最初に全体を確認してから解く
試験が始まったら、いきなり最初の問題から解き始めるのではなく、まず全ページを確認します。
最初に以下の点を確認します。
・どのような問題があるのか
・どのくらい時間が必要になりそうか
・どのように時間を配分するか
時間配分を決めておくことで、「時間が足りなくなって慌てて解く」という状況を避けることにつながります。
実力を出し切るためには、単に正解できる問題を増やすだけではなく、「時間がなくて解けなかった問題がない」「時間が足りなくなって焦って解いた問題がない」という状態を目指すことも重要です。
「プレイヤー」と「監督」の2つの視点を持つ
試験を進めるうえで役立つのが、「プレイヤーの自分」と「監督の自分」という考え方です。
問題を解いていると、どうしても一つの問題に入り込みすぎてしまうことがあります。特に難しい問題に出会うと、「どうしても答えを出したい」と考え続けてしまいがちです。しかし、それによって時間を使いすぎると、他の問題を解く時間がなくなってしまいます。
そこで、問題を解いている自分(プレイヤー)とは別に、全体を見る自分(監督)の視点を持ちましょう。
・「今、時間を使いすぎていないか」
・「集中力が切れていないか」
・「次に進んだほうがいいのではないか」
このように、少し離れた視点から試験を見るイメージです。集中力が落ちてきたと感じたときに講師のような俯瞰した視点に切り替え、その後またプレイヤーとして解くという方法が効果的です。
問題は「知識→選択肢→国語」の順番で考える
問題を解く際には、まず知識で正解を判断します。自信を持って答えが分かるのであれば、そのまま進みます。
一方で、迷う問題が出てきた場合には、5択なら「4つの間違いを探す」という考え方に切り替えます。さらに、それでも迷う場合には、問題文を「国語」として読むことも意識します。
例えば、選択肢の中に「絶対」「すべて」といった強い表現が入っている場合、その選択肢を慎重に見ます。知識だけではなく、問題文そのものから判断できる問題もあるからです。
もちろん、これは知識が不要という意味ではありません。まずは知識で解き、それで判断できないときに選択肢や問題文から判断する、といった複数の視点を使って問題に向き合うことがポイントです。
作問者の視点から選択肢を見る
さらに、「作問者心理」という考え方も活用できます。
作問者がどのように選択肢を作るかを考えてみる方法です。一般的な作成傾向として、正解となる選択肢と受験生が迷うような選択肢を作り、それ以外の選択肢は比較的切りやすいものにする、といった組み立てがなされることがあります。また、重箱の隅をつつくようなものよりも、本質に近い内容や受験生が弱いところを意識して作成される傾向にあります。
すべての試験で同じようになるとは限りませんが、問題を見るときに「この問題は何を聞こうとしているのか」と考える視点は、問題文を読むうえで参考になります。
最後の見直しでは、答えを簡単に変えない
試験終了前には、受験番号やマークなどをしっかり確認します。一方で、答えについては、単に迷ったからという理由だけで変更しないこともポイントです。
後から答えを変更した問題が変更後に間違っていた、というケースは珍しくありません。そのため、「明らかにこちらだ」と判断できる場合を除き、最初に選んだ答えをむやみに変更しないようにしましょう。
最後の時間は、以下の項目を確認する時間として使うことが大切です。
・受験番号
・マーク
・記入漏れ
・ケアレスミス
試験が終わっても前の科目を振り返らない
複数科目の試験では、前の科目が終わったあとに「あの問題、間違えたかもしれない」と考えてしまうことがあります。しかし、前の科目を振り返らないことを意識しましょう。
もし間違いに気づいてしまえば、そのことが気になって次の科目に集中できなくなる可能性があるからです。
また、試験終了後すぐに速報などで自己採点することもおすすめしません。一科目でも悪い結果だと分かってしまうと、その後のコンディションに影響する可能性があるためです。次の科目があるのであれば、終わった科目ではなく、これから受ける科目に意識を向けましょう。
休み時間は周囲の声を気にしない
試験の休み時間には、友達同士で答え合わせをしたり、周囲の受験生の会話が聞こえてきたりすることがあります。
しかし、そうした情報にもできるだけ振り回されないようにすることが大切です。「あの問題は簡単だった」「今年は余裕だった」など、周囲の声を聞いてしまうと自分の気持ちが乱れる可能性があります。
試験中だけでなく、休み時間も自分の状態を保つことが本番で力を出すためのポイントです。
夏の試験では暑さへの対策も考えておく
夏の試験では、暑さ対策も重要なポイントです。
タオルや飲み物などを持参し、暑い中を移動したあとに顔を拭くことでクールダウンする工夫をしましょう。また、会場内の温度設定に対応できるよう、重ね着できる服装にしておく考え方も有効です。
試験会場でできるだけ落ち着いて過ごせるよう、事前に持ち物や服装を考えておくことが大切です。
試験本番は「勉強以外」の準備も大切
公務員試験では、試験本番までに勉強することがもちろん重要です。しかし、試験当日に実力を出すためには、それ以外の部分についても考えておく必要があります。
今回のポイントをまとめると、次のようになります。
・朝から必要以上に気合いを入れすぎない
・普段のルーティーンを崩さない
・夏は余裕を持って会場へ向かう
・試験開始前に注意事項を確認する
・直前に見る内容をあらかじめまとめておく
・問題を解く前に全体と時間配分を確認する
・「プレイヤー」と「監督」の視点を使い分ける
・まず知識で解き、迷ったら選択肢や問題文を見る
・最後の見直しでは記入ミスなどを確認する
・迷っただけで答えを変更しない
・前の科目を振り返りすぎない
・周囲の声に振り回されない
・夏は暑さ対策も考えておく
試験本番は、普段の勉強とは違う緊張感があります。
だからこそ、試験直前になって考えるのではなく、事前に「自分は本番でどう動くか」を決めておくことが大切です。
勉強してきた力をできるだけそのまま出せるように、試験当日の行動まで準備しておきましょう。
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