2026.10.09
公務員試験

国家公務員を目指す理由とは?新規採用職員アンケートから見る仕事の魅力と就職先選び

「国家公務員を目指しているけれど、実際に採用された人は何を理由に選んでいるの?」
「民間企業や地方公務員ではなく、なぜ国家公務員を選ぶの?」

公務員試験の勉強をしていると、試験対策に目が向きがちです。
一方で、合格後にどのような仕事をするのか、どんな考えで国家公務員を目指す人がいるのかを知ることも、進路を考えるうえでは大切です。

今回は、人事院が実施した新規採用職員へのアンケート調査の結果から、国家公務員を目指した理由や、就職先として意識した時期、仕事選びで重視されていることなどを整理します。

国家公務員になろうとした主な理由

アンケートでは、国家公務員になろうとした主な理由について、優先度の高いものを3つ選択しています。
上位に挙げられたのは、次の3つです。

・公共のために仕事ができる
・仕事にやりがいがある
・スケールの大きい仕事ができる

国家公務員を目指す理由として、給与などの条件だけではなく、「どのような仕事ができるのか」という部分が重視されていることが分かります。
特に「公共のために仕事ができる」という点は、民間企業とは異なる国家公務員の仕事を考えるうえで、一つのポイントになりそうです。

また、「仕事にやりがいがある」「スケールの大きい仕事ができる」という理由も挙げられています。
公務員試験を受験する際には、単に「安定しているから」という理由だけでなく、実際にどのような仕事をしたいのかを考えておくことも重要です。

国家公務員を具体的に意識したのはいつ?

次に、就職先として国家公務員を具体的に意識した時期について見ていきます。

アンケートでは、
・高校生の時
・大学3年生の前半
が挙げられています。

特に大学3年生の前半は、就職について具体的に考え始める時期と重なります。

公務員試験を受験する場合、試験対策には一定の準備が必要になります。そのため、「公務員を受験する」と決めるタイミングによっては、そこから準備を始めることになります。

進路をまだ決めていない人であっても、高校や大学の早い段階から国家公務員という選択肢を知っておくことは、将来を考えるきっかけになるかもしれません。

国家公務員を知るきっかけになったもの

では、国家公務員という仕事を知り、具体的に意識するきっかけには何があるのでしょうか。

アンケートでは、次のような項目が挙げられています。

・職場体験・インターン
・国家公務員による講演
・友人・知人との情報交換
・家族からのすすめ
・大学でのキャリア教育科目

この中で、職場体験・インターンや国家公務員による講演など、実際の仕事に触れる機会が挙げられています。
公務員という仕事は、外から見ているだけでは具体的な仕事内容が分かりにくい部分もあります。
そのため、実際の仕事や職員の話に触れることで、国家公務員という進路を具体的に考えるきっかけになることが考えられます。

「公務員に興味はあるけれど、どんな仕事をしているのか分からない」という人は、こうした情報に触れることから始めてもよいでしょう。

周囲の優秀な学生はどんな進路を選んでいる?

アンケートでは、周りの優秀な学生がどのような進路を選んでいるかについても確認できます。

文系では、国家公務員が44.8%。
そのほか、コンサルタント・シンクタンク、商社、放送、金融などが挙げられています。

理系では、
・進学:44.1%
・国家公務員:32.5%
・メーカー:32%
などが挙げられています。

もちろん、これは周囲の学生の進路についての回答であり、すべての学生に当てはまるものではありません。

ただ、公務員だけに進路を絞るのではなく、民間企業や大学院進学なども含めて、自分がどのような仕事をしたいのかを考えることが大切だといえるでしょう。

国家公務員を就職先として選ぶ決め手

国家公務員を就職先として選んだ決め手についても、アンケート結果から分かります。

具体的には、
・給与・勤務条件が良い
・キャリア形成として有効である
・仕事にやりがいがある
・専門性を身につけることができる
といった項目が挙げられています。

国家公務員の仕事を選ぶ理由は、一つだけではありません。
公共のために働くことや仕事のやりがいだけでなく、将来のキャリアや専門性なども含めて考えられていることが分かります。

公務員試験を受験する人にとっても、「なぜ公務員になりたいのか」を整理しておくことは、自分の進路を考えるうえで役立ちます。

将来どこまで昇進したい?出世に対する考え方

アンケートでは、将来どこまで昇進したいかについても触れられています。

結果では、事務次官まで昇進したいという回答が25.6%となっています。
一方で、最終的に本省の課長補佐でよいという回答もみられます。

この結果から分かるのは、国家公務員として働く人が全員同じキャリアを思い描いているわけではないということです。

どこまで昇進したいのか、どのような働き方をしたいのかは、人によって違います。
公務員を目指す段階でも、「合格すること」だけではなく、その先にどんな仕事をしたいのかを考えてみると、自分の進路について考えやすくなるでしょう。

国家公務員としてどのくらい働きたい?

国家公務員としていつまで働きたいかという質問では、
「定年まで公務員を続けたい」という回答が6割となっています。

一方で、「分からない」という回答も20%あり、「いつでも転職・転身を考えたい」という回答も5.5%ありました。

この結果からも、国家公務員になったら必ず定年まで働く、という一つのキャリアだけを想定しているわけではないことが分かります。

将来の働き方について考える際には、目の前の試験だけでなく、その先のキャリアについても一度考えてみるとよいでしょう。

どんな上司と働きたい?

アンケートでは、どのようなタイプの上司のもとで仕事をしたいかについても質問されています。

上位の項目は、
・積極的にコミュニケーションを取る
・指示が明確である
・言動に一貫性がある
・部下の成長を考え、アドバイスしてくれる
・明るい、優しい
というものです。

仕事の内容だけではなく、「誰とどのように働くのか」という職場環境も、働くうえで重要な要素になっていることがうかがえます。

公務員を目指す人にとっても、仕事内容だけでなく、実際の職場や働き方について情報を集めておくことは大切です。

国際的な経験や留学への関心

アンケートでは、国際的な経験や留学への関心についても取り上げられています。

留学について「積極的に希望する」という回答は多くなく、「機会があれば希望する」という回答がみられます。

国家公務員の仕事には、国際的な仕事に関わる機会もあります。
そのため、将来そうした分野で働くことを考えているのであれば、国際的な経験についても早い段階から考えておくことが一つの選択肢になります。

公務員の魅力を高めるために必要な取り組み

最後に、公務の魅力や優秀な人材の獲得のために必要だと考えられている取り組みについてです。
特に次の項目が挙げられています。

・給与水準の引き上げ
・長時間勤務・深夜勤務の抑制
・フレックスタイム制やテレワークの活用推進 ・業務効率化

給与だけではなく、働き方についても改善が必要だという内容です。

就職先を選ぶ側にとっては、「どんな仕事ができるか」だけでなく、「どのような環境で働くのか」も気になるポイントでしょう。

国家公務員を目指している人は、試験科目や勉強方法だけでなく、こうした仕事そのものについての情報にも目を向けてみてください。

公務員試験では「合格後」を考えることも大切

今回のアンケートからは、国家公務員を目指す理由が一つではないことが分かります。

「公共のために仕事がしたい」
「やりがいのある仕事がしたい」
「スケールの大きい仕事がしたい」
「キャリア形成につなげたい」
「専門性を身につけたい」

人によって、公務員を目指す理由はさまざまです。

だからこそ、公務員試験の勉強を進める中で、
「自分はなぜ公務員になりたいのか」
「公務員になって何をしたいのか」
を一度整理してみることをおすすめします。

試験対策で悩んでいる場合も、勉強方法だけでなく、自分の進路や受験先について相談してみることで、考えが整理されることがあります。

必要に応じて、受験について相談できる環境を活用しながら、自分に合った準備を進めていきましょう。

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