【国家総合職2025】申込者ついに半減!減少が止まらない理由とは

今回は、国家総合職の申込状況の内容についてお話しします。とはいえ、状況としては例年と大きく変わらず、依然として厳しい傾向が続いています…。
目次
大卒・春試験の申込者数の減少
まず、今回発表された申込者数ですが、いわゆる「大卒・春試験」の申込者数は12,028人でした。これは、昨年度の13,599人から11.6%の減少となっています。国家総合職の志願者数は、年々減少傾向にあり、その勢いが止まらない状況です。
2012年には約23,8810人の申込がありましたが、それと比べるとほぼ半数以下まで減少しています。
減少の原因
この原因の一つとして挙げられるのが、秋期試験(いわゆる青田買い)の増加です。
例えば、2012年にはわずか1,229人だったものが、昨年度には4,734人にまで増加しています。国家総合職とこの試験は両方受けられるので、両方とも申し込んでいる人も多いとは思いますが、それでも専門試験のない秋期試験へのシフトが進んでいることは明らかです。
またやはり就職自体が売り手市場ですから、優秀な学生ほど、国家総合職よりも、シンクタンクやコンサルなどの民間企業へと進む傾向が強まっています。給料も良いため、どうせ働くなら条件の良いほうへ」と考えるのは自然な流れでしょう。
国家総合職を目指す人にはチャンス
逆に言えば、国家総合職のキャリア採用に関しては入りやすくなっているのも事実です。
これは何度もお話ししていることですが、以前は国家総合職に合格しても、しっかりと内定活動をしなければ実際の内定を得るのが難しい時期がありました。しかし最近では、私たちキャリサポの生徒でも、国家総合職を本格的に目指していなかった方が、たまたま受験したところ合格し、その後、官庁訪問に行って内定を得るという例も出てきています。
キャリサポの生徒で言えば、上位15%ほどに入る方なら、試しに受けてみたら受かった、というケースが実際にあるのです。
ですので、専門試験の勉強をしっかりと進めている方にとっては、大きなチャンスでもあります。ぜひ積極的にチャレンジしてください。
まとめ
おそらく今後も、この傾向は続くでしょう。というのも、試験時期をずらしたり、SPIや教養試験のみで受験できる簡易型の試験が増えたりしており、それに伴ってそちらへの流れが加速しています。
一方で、専門試験が課され、学習負荷が高い試験区分に関しては、全体的に受験者数が減少しています。
だからこそ、「本気で公務員を目指したい」と考えている方にとっては、むしろ今が狙い目とも言えるのです。ぜひ、挑戦を視野に入れてみてください。
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