2025.08.02
公務員試験

これ言ったら落ちる 面接で避けるべきワード7選

今回は、現在も面接シーズン真っ只中ということで「面接での死亡フラグ」についてお話ししたいと思います。

面接で避けた方がよい志望動機・話題

これは「こういう発言をすると落ちやすい」というもので、もちろん100%落ちるわけではありません。
しかし、これからお話しする2つの志望動機・話題はなるべく避けるようにしましょう。

①LGBTQ支援

「やりたいこと」の項目で「LGBTQなどの性的マイノリティへの差別解消に取り組みたい」といったテーマをあげると、面接で失敗しやすいです。

もちろん、きちんと勉強して内容がしっかりしていれば、成功することもあります。
しかし、それ以外のケースでは、面接官側の知識や理解が十分ではないことが多く、話題としてはあまり盛り上がらないことが多いです。
実際、政治家の中にも考え方が大きく異なる人がいるように、面接官自身が偏見を持っている場合もあり得ます。自治体としてLGBTQに対する取り組みに積極的でない場合は、そもそも「何を言ってるんだ」と思われてしまう可能性もあります。

そのため、やりたいことにこのテーマを取り入れる場合は、受験先の方針や雰囲気をよく調べたうえで慎重に判断した方が良いでしょう。

②不幸語

「不幸語」とは、過去のつらい経験を直接的に動機にすることです。
たとえば、

・「弟が障がい者で行政の支援を受けたから恩返しがしたい」
・「自分が障がいを持っていて、その経験から支援に関わりたい」

というような理由を挙げると、非常に高い確率で不合格になる傾向があります。
これまでに、そのような理由で合格した学生は、ほとんど見たことがありません。

こういった内容は、「恩返し」ではなく、「支援してくれた職員の姿を見て志望した」というふうに言い換えると、まだ通る可能性があります。
家族に障がい者がいること自体が悪いわけではありませんが、その「恩返し」を動機に据えるのは、面接の場では避けたほうが無難です。

また、自身が過去にDVを受けていたことや、いじめを経験していたことを動機にするケースも、残念ながらうまくいかなかった例が多いです。
こうした内容は、「自分」ではなく「友人の話」など、第三者の視点に置き換えるなどして、より客観的で前向きな動機として語った方が良いでしょう。

不合格のサイン

最後に、「面接官にこう言われたのですが、もう落ちたということですか?」という質問もよく受けますが、基本的には、そういう発言がそのまま不合格のサインになることはありません。

ただし、「官庁訪問」でエレベーター送り、いわゆる「エレ送り」になった場合は、やはり落ちていることが多いです。特に「何かあったら連絡します」と言われて、実際に連絡が来た例は、ほとんどありません。

面接時間が短かった場合に考えられること

また、私が面接を見ていて感じるのは、「面接時間が短かった場合」です。これは2つのパターンがあります。
1つ目は、まったく興味を持たれなかったパターン。
2つ目は、「この学生は良い」と判断され、下手に深掘りして粗を出さないように早めに切り上げたパターンです。

したがって、「短かった=不合格」ではないので、そこまで気にする必要はありません。むしろ、「一緒に働きましょうね」といった前向きな言葉を最後にもらえた学生は、ほぼ合格しています。もちろん、そうした発言をするかどうかは自治体によって異なります。

私の経験では、国家総合職で訪問した際、1人だけ別室に呼ばれて「あなたは特別だから」と言われた学生がいました。私は「油断するなよ」と伝えましたが、結果的にその学生は内定を得ました。

また、労働局で内定を得た学生の中には、トイレまで職員が追いかけてきて「ここの表現をこう直して」と指導されたというケースもありました。
このように、面接中や訪問時に特別な対応を受けた場合、それが良いサインである可能性は高いです。ただし、わざわざ「あなたは不合格です」と伝えられることはありません。

したがって、面接後に「こんなことを言われたから落ちたかも」と不安に思う必要はありません。心配せず、次に備えていただければと思います。

以上、面接における「死亡フラグ」について、私の経験に基づいてお話ししました。

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