公務員受験生にとって「インターン」は必要?不要?

今日は「公務員のインターン」について、お話ししたいと思います。
目次
まずは民間就活との違い
近年、民間企業ではインターンの重要性が増しています。実際、今年の就活状況では 2月~3月の段階で内定を得た学生が5割以上 というデータもあります。その大きな要因となっているのがインターンです。企業はインターンを通じて学生を見極め、本選考につなげているケースが多いのです。
公務員インターンは採用に直結しない
一方、公務員のインターンについては注意が必要です。
民間と違い、公務員のインターンは基本的に採用に直結しません。実際に「インターンに参加したけれど、本選考では落ちた」という事例は珍しくありません。
もちろん、仕事内容や職場の雰囲気を知る機会としての意味はあります。ただし、それ以上の効果を期待するのは難しいのが現実です。
面接で使える?それとも逆効果?
インターン経験を面接でアピールすることは可能です。しかし注意点もあります。
例えば「ある自治体のインターンに参加しました」と話すと、「では、その自治体が第一志望なのでは?」と疑われるリスクがあります。公務員試験では複数の自治体・官庁を併願するのが一般的ですから、志望度を疑われると不利になりかねません。
勉強との両立リスク
また、夏休みなどに数週間フルタイムでインターンに参加すると、その間勉強がストップしてしまうこともあります。実際に「講義に出られず、勉強が遅れて取り戻すのに1か月以上かかった」というケースもありました。受験勉強に集中したい人にとっては大きなデメリットです。
成功例もゼロではない
とはいえ、すべてがマイナスではありません。
・国家総合職を目指す学生が、複数の官庁のインターンを回り比較する中で、自分に合う進路を見極め、最終的に内定を得た例。
・民間インターンとの比較を面接で語り、公務員志望の強さを示すことができた例。
こうした活用方法ができれば、インターン参加がプラスに働く可能性はあります。
結論:必須ではない
私たちの結論はシンプルです。
・受験に集中したい人 → 行かなくても全く問題なし
・仕事内容や雰囲気を知りたい人 → 行ってもよい(ただし目的意識を持って)
つまり「絶対に行かなければならない」ものではありません。むしろ時間を浪費したり、勉強に支障をきたすリスクを考えると、基本的には勉強に専念する方が安心です。
みなさんも自分の状況や目的に合わせて、インターン参加の是非を判断していただければと思います。
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