2025.11.24
公務員試験

公務員面接で落ちる理由と対処法 面接官目線で語ります

今まさに面接のピークシーズンで、教室にも毎日のように受験生が相談に来ています。
経験者枠採用、障かい者枠採用、秋試験……と受験の形はさまざまですが、共通しているのは「面接が不安で仕方ない」という声です。

今日は、講師が実際に受験生と向き合う中で感じている “面接が苦手なタイプ別の特徴と対処法” をまとめてみました。
ご自身に当てはまる部分があれば、ぜひ参考にしてください。

1. 緊張で症状が出やすいタイプ

(どもり・チック・声の震えなど)

面接になると緊張してしまい、

 ・言葉が詰まりやすい
 ・まばたきが増える
 ・声が震えてしまう

といった症状が出る方が少なくありません。
こういう場合は、面接の最初に自分から説明してしまうことをおすすめしています。

先に伝えた方がうまくいく

過去にも、

 ・吃音の受験生が、100回以上の模擬面接を繰り返して合格した
 ・チックが強くなる受験生が、冒頭で説明して第一志望に合格した
 ・緊張で声が泣き声のようになる受験生が、最初に伝えたことで温かく評価してもらえた

という例がありました。

症状を隠して面接に臨むと、受験官は「この人は大丈夫かな?」と不安に感じてしまうことがあります。
しかし、先に説明してしまうことで相手の受け止め方が大きく変わります。

説明の仕方は慎重に

伝え方一つで印象は変わります。
不安がある方は、ぜひ模擬面接で練習してみてください。

2. 思考の整理が苦手なタイプ

(挫折経験がない/論理が飛ぶ/浅い)

ここ数年、とても増えているタイプです。

背景には、コロナ禍の影響や「失敗させない」教育環境など、
若い世代を取り巻く環境の変化もあるのだと思います。

その結果として、

 ・物事の受け止め方が浅くなる
 ・思考のジャンプが大きい
 ・行政研究をしていない
 ・公務員志望理由を論理的に話せない

といった特徴が出やすくなります。

典型例

 ・「ボランティアをしたから公務員になりたい」
  → 思考の“間”が抜けていて理由になっていない
 ・質問に答えているようで、実は話がつながらない
 ・行政研究の不足がそのまま回答に反映される

対策は「一緒に考える」こと

こういったタイプは、個別でじっくり話し合うだけで大きく変わります。
事実、多くの受験生が1on1(個別面談)での対話を通して、考え方や話し方が整理されていきます。

3. 志望動機や自己PRが出てこないタイプ

話す内容が“ない”のではなく、言葉にするのが苦手なタイプです。
こういう方は、こちらからいくつか質問をしながらエピソードを掘り起こし、少しずつ形にしていきます。

最初から完成した文章を書ける必要はありません。
まずは書いてみて、それを一緒に整えていくことで、自然に話せるようになっていきます。

4. 受け答えでつまずくタイプ

非常に多いのが、受け答えの癖が原因で損をしてしまうケースです。
具体的には、次のようなパターンがあります。

① すぐに答えが出てこない

これは、事前準備である程度解消できます。
よく聞かれる質問はパターン化して答えを用意しておきましょう。

② 話が長い

結論が見えない話は、面接官に“聞く負担”を与えてしまいます。

 ・必要以上の情報を盛る
 ・同じことを繰り返す
 ・不安から説明を増やしてしまう

という状態はよくあります。

対策:「逆シャドーイング」

講師が「ここはこう言うと伝わる」という短い回答例を示し、それをまねしながら要点をつかむ練習をしていきます。

③ 答えが的外れ・不適切なワード

最近特に増えているのが、

 ・質問の意図を外してしまう
 ・ネガティブな言葉を無自覚に使ってしまう
 (例:遅刻する/お金にルーズ など)

というケースです。

こうした場合は、
「その言葉を聞いた面接官がどう感じるか」
をその場で率直にフィードバックし、言葉の選び方から改善していきます。

5. 第一印象で損をしてしまうタイプ

(表情・姿勢・見だしなみ)

第一印象は想像以上に影響します。

 ・表情が暗い
 ・声が小さい
 ・姿勢が悪い

こうした要素は、時間をかけて少しずつ改善していく必要があります。

見だしなみの問題も多い

例としては、

 ・スーツのシワ、ワイシャツの黄ばみ
 ・ロゴ入りTシャツをインナーに着る
 ・派手なストライプスーツ
 ・短いソックス
 ・ブランドバッグ
 ・ポケットが膨らんでいる

など、意外に見落としがちなポイントです。

着こなしや視線、姿勢などは一度で直るものではありませんが、毎回少しずつ改善していけば必ず向上します。

最後に:面接は「直せる」

今回ご紹介した内容は、講師が日々受験生を見てきた中で実際に感じていることばかりです。

面接に苦手意識があっても、
どのタイプも“正しい練習”を積めば必ず改善します。

キャリサポの1on1(個別面談)では、本番形式の模擬面接だけでなく、
思考整理、話し方、表現、第一印象まで丁寧にサポートしています。

面接が不安な方は、ぜひ早めにご相談ください。
一緒に改善していきましょう。

 

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