2024.05.15
公務員試験

【ボーダー点解説】国税専門官は何点取ればいい?

こんにちは。キャリサポです。
今回は試験のボーダーシリーズ、国税専門官を解説していきたいと思います。

国税試験のボーダー点概要

国税試験の合格基準は全国一律で設定されています。これは、国家一般職のように地域ごとに異なる基準があるわけではなく、どの地域でも同じ基準が適用されるため、受験者はどこで受けても公平な評価を受けることができます。

具体的には、国税専門試験では第1試験の合格点が265点、最終合格点が506点と設定されています。この点数は、標準点に換算されているため、各受験者の得点は教養科目や専門科目ごとの配点に基づいて調整されます。たとえば、教養試験では得点の9分の2、専門試験では9分の3の重みが与えられます。

1次試験のポイントとボーダー点の計算

国税試験の第1次試験では、基本的なスコアリングとボーダーラインが設定されており、受験者は265点以上を目指しています。
具体的には、12点が合格のミニマムラインで、これ以下は不合格となります。標準点で言えば、教養科目での最低得点が45点、専門科目で12点の場合、その標準点は107点となります。また、点数が1点上がるごとに教養で6〜7点、専門で7〜8点のスコアが加算される方式です。
さらに詳しくは、教養科目でギリギリの12点を取った場合、専門科目で27点を取る必要があります。これは、得点を単純に1.5倍する方法では誤差が出るため、得点のバランスが重要になります。
国税試験では、過去のデータからボーダーラインが大きく変わらない限り、受験者は少なくとも40点を目指すべきです。

専門記述試験と面接評価のポイント

国税試験では、専門記述試験が非常に重要な役割を果たします。満点が100点で、合格のベースラインは30点ですが、平均点は約53.759点です。スコアの変動は大きく、例えば80点を取ると標準点が163点に跳ね上がりますが、50点だと103点にとどまります。これが意味するのは、専門記述の得点が低いと、その後の面接で高得点を取る必要があるということです。

面接ではABCDEの評価が行われ、DとEは不合格。良い評価を受けるためには、少なくともCの評価が必要ですが、Aを取れば158点、Bで125点、Cで97点が加算されます。合格にはトータルで241点以上が必要ですから、専門記述と面接のパフォーマンスがカギを握ります。

よく見られる傾向ですが、特に低い志望順位で国税試験に挑む方が、論文対策が不十分なために早期に脱落するケースが目立ちます。特に専門記述は1次試験の結果には直接影響しないものの、最終合格の判定には大きく影響するため、この部分の対策を怠ると、一次試験を通過しても最終的には不合格となる可能性が高くなります。

国税試験の受験を考えている方は、専門記述試験と面接の準備に特に力を入れ、確実に高得点を目指す必要があります。5月の後半に他の試験が少ないのを利用して、じっくりと準備を行うことが推奨されます。

面接試験の準備と戦略

国税試験の面接には特有の特徴があり、その”癖”を理解することが成功への鍵です。面接評価はABCDの四段階で行われ、AとBを目指すことが理想です。国税の面接は他の試験と比べて対策が立てやすいとされていますが、その癖を把握していないと逆に対応が難しくなるため、しっかりと準備することが必要です。

効果的な面接対策を行い、高評価を狙うことが、国税試験での成功につながります。国税試験の面接は、準備次第で結果が大きく変わるため、事前の準備に力を入れることが推奨されます。

公務員試験では、個々の強み(勉強、面接、論文など)があるとしても、一つのセクションでつまずくと不合格になることが多いです。そのため、各セクションのボーダーラインを一つ一つクリアするように、効果的な試験対策を行うことが重要です。