【公務員志望必見】面接と筆記、どっちを頑張ればいい?
こんにちは、キャリサポです。
今回は、公務員試験の「筆記試験と面接試験のどちらが重要か」についてお伝えしたいと思います。
目次
コンピテンシー面接
もちろんどちらも大切ですが、今の状況から考えると面接は重要だと考えられます。
昔の公務員試験は、一次のペーパー試験に受かるとほぼ万歳状態でした。今では信じられないかもしれませんが、予備校も面接対策は全然していませんでした。しかし、平成17年から国の人物試験研究会という組織が、面接についてしっかり考える目的で「コンピテンシー面接」を導入しました。
「コンピテンシー面接」とは、例えばA君とB君が同じ研修やキャリアを積んでいても、A君は結果を出すけどB君は結果を出せないとします。そこで、結果を出すA君の属性を調べて、そこに近い人物を採用していこうという考え方です。
発祥はイギリスの外務省ですが、日本に取り入れる際、人物試験研究会はまず経験を聞いて、どんな困難があったのか、それをどう乗り越えたのか、そしてそれを今にどう生かしているのかを重点的に聞くことにしました。これにより、面接の重要性が大きく増しました。
面接の重要性
スタートは国家公務員からでしたが、次第に他の試験にも広がり、面接が重視されるようになっていきます。例えば裁判所の試験では筆記が1.5に対して面接が3.5、神奈川県庁では筆記が100点だとしたら若手面接官の面接が50点、幹部面接官の面接が300点といった具合に、面接の重要性が増しています。
現在、一次試験のボーダー点が非常に下がっています。これにより、最終内定を取るためには面接が非常に重要だと考えられます。
筆記試験の重要性
ただし、筆記試験に合格しなければ面接試験に進めませんので、筆記試験も重要です。
公務員試験の場合は、すべての試験に基準点、いわゆる足切り点が存在します。ですから、公務員試験に合格するためには、勝つことを目指すのではなく、負けないようにすることが重要なのです。
どれだけ筆記試験で満点を取っても、面接で一発で不合格になることもあります。多肢選択式の問題で満点を取っても、論文で不合格になることもあります。極端な例として、特別区の試験で80点満点中76点を取った非常に優秀な学生がいましたが、教養論文で足切りされて一次試験を通過できませんでした。ですから、公務員試験を受けるにあたってまず考えなければならないのは、足切りされないように対策をすることです。
その上で、基本的には総合点で合格が決まるので、筆記もボーダーを超えた上でできるだけ点数を稼ぎたいところです。
筆記試験対策
専門がある試験について考えてみますと、択一で言えば国家総合職が一番難しいです。受ける方はガンガン勉強してください。中でも、国家総合職の場合には、大卒・学部卒の法律職と呼ばれる仕事が特に大変です。区分としては経済職、政治・国際職がありますが、こちらの方は択一はそんなに難しくありません。経済職で言うと、点数分析によっては半分いかなくても受かる年もありますので、できればそちらにチャレンジしてみるのもいいでしょう。
やはり国家の問題は長文問題などが難しいです。ただ、問題の出やすさを簡単に言えば、A論点はほぼ毎年あるいは1年ごとに出るような論点、B論点は4~5年に一度出るような論点、C論点は10年に一度出るかどうかの論点です。難易度で言えば、難しい、普通、簡単となります。
時期的に考えると、初戦の都庁・特別区は簡単ですから、難しい問題はなくても受かります。過去問をやっておけば類題が出てきますので、一次で落ちることはないでしょう。
ひと月後の国の試験は難しい問題も出ますが、ほぼ論点が60%から80%出ます。ですので、5月の頭の都庁までは簡単な問題で基礎を作り、残りのひと月で出やすい論点や難しい論点を攻めるのが一番合理的だと思います。
県庁の試験は、国や都庁・特別区の対策をやれば基本的には合格点を取れるでしょう。
県の試験を受ける方は、経済系を重点的に勉強していただければと思います。出やすいところを押さえればおそらく合格点を超えられるでしょう。
面接対策
コンピテンシー面接が導入されてから、重要度がどんどん増しています。まずやっていただきたいのは経験です。コロナの時期に経験を積めず、話す内容がないという方が多くいました。経験があれば我々予備校も手伝えますが、経験がないと話の種がありません。
例えば、引きこもりだった学生がゲームをしていただけという例があります。彼の場合、刑務所のような施設での経験を話して何とか対応しましたが、厳しい状況でした。このように、学生生活の中で公務員対策の勉強も重要ですが、経験を積むことが大切です。
もう一つの例として、試験3日前に富士山に登ろうとする学生がいました。チャレンジしたことがないので、チャレンジしてきますという理由でしたが、それはさすがに止めました。
個人で頑張ったことや、チームで頑張ったことについても経験を積んでいただきたいです。サークル活動、アルバイト、ゼミナール、公務員ボランティアなどで経験を積んでください。ボランティア活動は特に聞かれる可能性が高いです。
面接は人によって全然違います。全く対策しなくても受かる方もいれば、148回模擬面接をやって受かった方もいます。吃音などがある方や、質問に答えられない方は特に練習が必要です。面接を軽く考えずにしっかりと対策してください。
まとめ
結論としては、面接も筆記も両方重要です。どちらか一方に偏らず、適した方法でしっかり対策をしていただければと思います。
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【公務員志望必見】面接と筆記、どっちを頑張ればいい?