2024年の国税1次試験!法律科目を徹底講評!!
こんにちは!キャリサポです!
今回はキャリサポの法律科目の講師である、吉川先生に国税専門官の1次試験の法律科目を分析してもらったので、
その講評をご紹介いたします!
ぜひ今後の受験の参考にしてください!
目次
【民法・商法】
民法の問題は、ここ数年に比べ、全体としては難易度は下がったと思います。
具体的には、問題自体の難易度は、
№4(債務不履行と不法行為)は難しく、№1(代理)は標準的で、他は平易です。
ただ、№3(動産質権)は出題頻度が低く、契約各論である№5(委任)とともに、
学習の手が回っていたか、いなかったかで点差になったと思います。
また、従来親族法と相続法が交互に出題されていましたが、
今年度は前年に引き続き№6が相続法で、サイクルが崩れたため、
取れたか否かが点差になったと思います。
商法は、従来2問中1問は平易、1問はやや難しかったのですが、
今年度は2問とも平易~標準的で、全体としては難易度は下がったと思います。
ただ、№7(設立)が久し振りの出題で、手が回っていたかが点差になったでしょう。
【憲法・行政法】
憲法は昨年度に比べ、難化したと思います。
問題自体の難易度は、
№19(地方自治)はやや難、№17(知る権利・表現の自由)・№18(人身の自由)は標準的と思いますが、
№18・№19は出題頻度が低く、解答できる水準まで学習できていたかが点差になったでしょう。
行政法の難易度は、昨年度並みだったと思います。
問題自体の難易度は、
№20(申請に対する処分)は平易、№21(義務付け訴訟)・№22(国家賠償)は標準的~やや難と思います。
申請型義務付け訴訟の訴訟要件をクリアに押さえてあり、№21が取れたかが点差になったでしょう。
【専門記述】
憲法は一行問題で書きやすく、難易度も標準的だったと思います。
選択者は少なくなかったのではないかと思います。
(1)選挙の原則は、専門としてはマイナー分野ですが平易。
(2)平等選挙は、判例(特に選挙が違憲になる要件)の正確な説明ができたかがポイント。
民法は事例問題で、夫婦の日常家事と表見代理の判例(最判昭44・12・18)が素材。
条文の要件・効果と判例をつぶしてあれば難問ではありませんが、
選択しなかった方が多かったのではと思います。
まとめ
以上、2024年の国税専門官試験の講評になります!
ぜひ今後受験される方は参考にしていただけると幸いです!
また、1次試験に合格された方は、これから面接ですね!
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