2025.05.21
公務員試験

【国家一般職】令和6年度 東北行政区分のボーダー解説

今回は、国家一般職(行政)の令和6年度「東北地区」のボーダーラインについて、詳しく解説していきます。

合格点と追加得点の目安

まずは全体の合格ラインを見てみましょう。

令和6年度の東北行政区分では、1次試験の合格点が262点、最終合格点が436点でした。
つまり、1次試験をギリギリで通過した場合、2次試験(論文・面接)であと274点も稼がなければいけません。

これはかなりハードルが高くなるので、1次試験でできるだけ点数を稼いでおくことが合格への近道です。

第1次試験(教養・専門)の分析

教養試験(基礎能力試験)

 ・満点:30点
 ・基準点(足切り):9点
 ・平均点:18.794点
 ・標準偏差:3.886

専門試験

 ・満点:40点
 ・基準点(足切り):12点
 ・平均点:20.576点
 ・標準偏差:6.776

なお、試験結果は「標準点」に換算されますが、ここではわかりやすく基準点ベースで考えていきます。

基準点別の必要得点(教養+専門)

教養得点 専門得点 合計点(ボーダー)
9点 22点 31点
10点 21点 31点
11点 20点 31点
12点 19点 31点
13点 18点 31点
14点 17点 31点
15点 16点 31点
16点 15点 31点
17点 15点 32点
18点 14点 32点
19点 13点 32点
20点 12点 32点

つまり、
専門科目の比重が高ければ31点、教養の得点が高ければ32点がボーダーライン
と見てよいでしょう。

論文試験の分析

 ・満点:6点
 ・基準点:3点
 ・平均点:4.070点
 ・標準偏差:0.694点

この数値を見ると、多くの受験者が「4点前後」に集中していることがわかります。論文で差をつけるのはやや難しい構造ですね。

面接試験の配点と結果分布

 ・A:187点
 ・B:146点
 ・C:101点
 ・D:54点
 ・E:不合格

1次通過者の目安と得点

仮に以下の条件を想定すると、
 ・論文得点:平均の4点
 ・面接評価:C評価(101点)

この場合、最終合格点までには「289点」が必要になります。

1次試験の得点内訳としては、
 ・専門:平均程度の20点
 ・教養:13点

を取れたとすると、1次試験合計は33点
このくらい取れていれば、安全圏に近いと言えるでしょう。

今後の対策とまとめ

今年の試験では、例年と比べて急激に難化したという印象はありません。

今後も大きくボーダーが変わる可能性は低いため、今回の水準を目安に、自分の得点戦略を立ててみてください。

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