【経験者採用】国家公務員「経験者採用」が倍増!新設区分で申込者急増のワケとは?
本日は、国家公務員の経験者採用の申込者数について、公表された最新データを基に解説します。
今年は例年に比べて大きな動きがあり、予備校としても受験動向の変化を強く感じる結果となりました。
目次
■ 経験者採用の申込者数が急増
2024年度は316人だった申込者数が、2025年度は1,121人に急増しました。
さらに、各省庁の合計では 1,351人 → 2,360人 と、ほぼ倍増しています。
ここまで増えた理由のひとつが、今年新設された「府省合同B区分」の存在です。
■ 府省合同A区分とB区分の違い
昨年度までは、係長級を対象とした「府省合同A(旧:政策企画立案等の係長級)」のみが存在していました。
しかし2025年度からは、新たに 「府省合同B(政策・事業の実施を担当する係長級)」 が設けられました。
申込者数の変化
・府省合同A区分
316人 → 204人(減少)
・府省合同B区分
新設 → 917人(爆増)
Aに比べて業務内容がイメージしやすく、「こちらの方が挑戦しやすい」と考える受験者が多かったことが申込増加の一因と考えられます。
■ 主要省庁の経験者採用の動き
各省庁の申込者数にも変化が見られます。一部をご紹介します。
・総務省(事務):今年は募集なし
・総務省(係長級):26人 → 26人(横ばい)
・外務省:131人 → 147人
・国税庁:510人 → 951人(大幅増)
・農林水産省:15人 → 33人
・国土交通省(事務):今年は募集なし
・国土交通省(技術):27人 → 35人
・観光庁:今年は募集なし
・地方自治体(町長期間):52人 → 47人
特に国税庁の伸びが目立ちます。
■ 経験者採用が増えている背景
経験者採用が増えているのは、国の方針や社会の働き方の変化が影響していると考えられます。
国の採用方針の変化
・試験は近年「人物重視」に移行
・昔の資格試験のような難易度ではなくなり、入口は広がっている
・一方で、退職者が増加しており、人材の流動化が進んでいる
行政現場の実情
・ICT化が遅れ業務量が増加
・人員不足により一人ひとりの負担が大きい
・休職者の補充がこない、残った職員の業務が増える、といった声も多い
こうした事情から、「必要なポジションに経験を持つ人材を採用し、早期に戦力化したい」という流れが強まっていると考えられます。
■ 経験者採用を目指す方へ
経験者採用は年々人気が高まり、競争率は上がる傾向にありますが、
正しい対策をすれば十分突破できる試験です。
予備校としても、面接対策や書類作成のポイント、職務経験の整理の仕方など、
経験者採用ならではの対策を丁寧にサポートしています。
経験者採用を目指される方は、ぜひ早めに準備を始めてください。
いつでもキャリサポにご相談いただければと思います。
以上、経験者採用の申込者が大幅に増加した最新動向についてお伝えしました。
今年の経験者採用を検討されている方は、参考にしてみてください。
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