合格=内定ではない?公務員試験の「合格者名簿制度」を正しく理解しよう
公務員試験も、いまは面接の真っ最中ですね。
経験者採用や障害者採用の対策が続いている一方で、最近は「合格者名簿」についての質問もよく受けます。
ちょうど特別区から、合格者名簿の有効期間に関する発表がありました。
今回はこのタイミングで、あらためて「合格者名簿って何?」という基本から整理しておきたいと思います。
目次
公務員試験は、合格してもまだゴールではない
まず大事なところから。
公務員試験は、試験に合格=内定ではありません。
試験に合格すると、いったん「合格者名簿」に名前が載ります。
そのあとに、
・採用面接(区面接・官庁訪問など)
・内定
・採用・任用
という流れがあります。
つまり、名簿に載っただけでは、まだ内定ではないということです。
今は人手不足もあって「合格したらほぼ採用」という空気がありますが、仕組みとしては昔も今も変わっていません。
特別区の合格者名簿、有効期間が短くなりました
今回、特別区から発表された内容はこちらです。
・春試験:名簿の有効期間は 1年間
・秋試験:名簿の有効期間は 2年間
これまでは、春も秋も3年間有効でした。
特に秋試験は大学3年生が受けることが多いため、卒業までを見越した2年という設定になっています。
一方、春試験は「来年はもう一度受けてね」というメッセージが、かなりはっきりした形になりました。
名簿を使って内定を取るのは、正直かなり難しい
ここは、少し現実的な話をします。
予備校としてこれまで多くの受講生を見てきましたが、
前年に合格した名簿だけを使って、翌年に内定を取れたケースはほとんどありません。
留学や資格取得など、
「この1年で何をしていたのか」が明確に説明できる場合は、採用されることもあります。
ただ、
「去年合格したので、今年は名簿で面接を受けます」
という理由だけでは、なかなか評価されないのが実情です。
面接でダメだったら、もう一度受ける方がいい
特に国家公務員試験では、
・前年に合格
・面接で不合格
・翌年に再受験
という場合、良い方の成績を採用してもらえる仕組みがあります。
総合点で評価されるため、
再受験によって順位が上がり、内定につながった例は本当にたくさんあります。
そのため予備校では、「名簿に頼るより、もう一度しっかり受験しよう」とアドバイスすることがほとんどです。
卒業後に面接を受けるのはアリ?
在学中に合格して、
・「今年は事情があって面接を受けられない」
・「卒業後に採用面接を受けたい」
というケースもあります。
この場合は、事前に人事に説明すれば、名簿期間内であれば問題なく対応してもらえることが多い印象です。
きちんと理由を伝えることが大切ですね。
今は追い風。でも「合格=内定」と思い込まないで
たしかに今は、人手不足の影響で「合格すれば、ほぼ採用」という状況が続いています。
ただ、過去には
・採用数が急に減った年
・合格しても内定が出ない人が続出した年
もありました。
だからこそ、
・合格しても油断しない
・採用面接までが試験だと思う
この意識は、今も変わらず大切です。
まとめ:合格者名簿は“保険”、本命は再チャレンジ
合格者名簿は、あくまで「保険」。
本命は、その年の試験で、きちんと内定を取ることです。
もし面接でうまくいかなかったとしても、それは失敗ではなく、次につながる経験です。
制度を正しく知ったうえで、自分にとって一番確実な選択をしていきましょう。
この動画の記事はこちら↓