【試験解説】国家公務員一般職の採用数と最終合格者数
こんにちは!キャリサポです。
今年度の国家公務員一般職の試験結果についてお話していこうと思います。
目次
行政職
まず、行政職の採用予定数は5,016人ですが、最終合格者は7,557人でした。まあまあの数字ですね。
行政職はこのままうまく進むと思いますが、辞退者が増えるのではないかと思います。
最近は、国の公務員の人気があまり高くないです。私の経験でも、国家公務員を第一志望とする学生はいますが、全体の10%未満でしょうか。
技術職
問題は技術職です。募集人数は1,542人なのに、最終合格者は1,482人と、定員割れが発生しています。
ここからさらに辞退者が出てくるので、採用人数が半分に満たない可能性もあります。
全体的に定員割れの傾向
例えば、デジタル・電気・電子の区分では、募集人数が244人に対して合格者は164人。
機械の区分では、募集人数140人に対して83人。
土木では423人募集なのに312人、建築は73人募集に対して52人と、すべて定員割れです。
物理は120人募集に対して155人とやや多いですが、科学が187人募集に対して172人、農学は168人募集に対して285人と、農学は健闘しています。
一方、農業農村工学は36人募集に対して18人、林学は148人募集に対して73人と、全体的に定員割れの傾向が見られます。
1次試験で絞りすぎている
一次試験で絞りすぎているのではないでしょうか。
全国的に見ても、県庁などの技術系職員が不足しています。
理系の方々にはどんどんチャレンジしていただきたいですね。データを見ると心配になりますが、現代の若者は給料の上昇だけでは公務員を志望しない傾向があるようです。
国家公務員のブラックなイメージ
また、国家公務員に対する「ブラック」なイメージが根深く残っており、「帰れない」「過酷な労働環境」という悪いイメージが、実際にはそうでなくても受験生に影響しています。
現代の若者は、国のために働きたいという気持ちよりも、自分のライフワークバランスを重視しています。
民間企業でもホワイトな環境が増えており、働きやすい職場が評価されています。
公務員のイメージ戦略
公務員のイメージ戦略として、もっと働きやすい環境であることをアピールする必要があると思います。
コロナ禍でも一度ありましたが、今回の定員割れはさらに深刻です。
何も対策を講じなければ、来年も同様の状況が続くかもしれません。
理系の方々がもっと入りやすい状況を作ることが求められています。
まとめ
以上で、国家公務員一般職の定員割れについてのお話は終わります。
現在、公務員試験は大きな変化を迎えており、SPI化や日程の早期化、さらに面接重視の傾向が強まっています。
キャリサポでは、面接対策も一緒に取り組んでいますので、効率的に勉強し、合格を勝ち取りましょう。
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