2025.11.14
公務員試験

【AI面接の真実】公務員試験にもAIが登場!その実態と今後の課題

 今日は、公務員試験にもついに導入が始まろうとしている「AI面接」についてお話しします。

■ 長野県塩尻市でAI面接を試験導入

長野県塩尻市では、2024年度からAI面接の試験運用が始まりました。
まずは保健師や高卒程度の職種の採用試験で導入され、効果検証を行った上で、来年度以降の本格導入を目指しているとのことです。

このAI面接は、IT企業が開発したシステムを活用しており、画面上に登場するAIキャラクター(または担当者のアバター)から質問が提示され、受験者がそれに回答すると、AIが表情・発話内容・反応速度などを分析して評価を行う仕組みです。

■ 「AI面接」は本当に普及するのか?

正直なところ、私たちは「すぐに全国的に広がることはないだろう」と見ています。
というのも、コロナ禍の際にオンライン面接が増えた経験からも分かるように、画面越しでは伝わる印象が大きく異なるためです。

AIがどこまで人間の感覚を正確に評価できるかは、まだ未知数。
そのため、現段階では「AI面接=一次的なスクリーニング(ふるい分け)」としての導入が中心になるでしょう。
たとえば、AIが「業務適性が低い」「ストレス耐性がやや不安」などを判断し、最終面接は人間が行うという運用です。

AI面接の狙いは、面接官の負担軽減やコスト削減にありますが、実際にはAIシステム自体の導入コストも高く、各自治体がどの程度採用を進めるかはまだ不透明です。

■ AI面接で起きる“新しい対策競争”?

AI面接が広がると、今度は**「AIに好かれる話し方」や「AI対策本」が出てくる可能性もあります。
実際、過去にはある企業のWeb試験において、特定の大学の学生たちが問題傾向を研究するサークルを作り、答えを共有していたという話もありました。
AI面接も同様に、「AIの傾向を知る人が有利になる」という状況が起こりうるのです。

こうした面でも、「AI評価だけで人を判断することにはリスクがある」と言えるでしょう。

■ とはいえ、今後は“AI面接対策”も必要になるかも?

今はまだ一部自治体の試験導入段階ですが、AI技術の精度が上がれば、将来的に一次面接の一部がAI化する可能性は十分あります。
したがって、今後の受験生は「人間相手の面接力」とあわせて、「オンラインでの印象」「話すテンポや表情の自然さ」なども意識しておくと良いでしょう。

■ まとめ:AI面接を恐れる必要はなし!基本は「人」が見る

AI面接の導入は話題性こそありますが、最終判断は人間が行うのが現実です。
「AIが苦手」「オンラインだと緊張する」という方も、過度に不安になる必要はありません。

重要なのは、自分の考えをしっかりと言葉で伝える練習を積み重ねること。
それはAI相手でも、人間相手でも変わりません。

今後の採用トレンドを踏まえ、私たちも最新情報をお届けしていきます。
AI面接時代に備えて、一緒に新しい対策を進めていきましょう!

 

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