【国家一般職ボーダー点】令和6年度:近畿地区の国家一般職試験ボーダーを徹底解説

今回は、国家一般職・近畿地区のボーダーについて解説します。
関東、東海と並んで、近畿も毎年かなりの激戦区です。
点数の出し方などの詳細はこちらの記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。
目次
一次試験と最終合格点の水準は?
令和6年度の結果を見ると、
・一次試験の合格点(標準点換算):344点
・最終合格点:532点
となっており、全国でもかなり高い水準です。
試験ごとの詳細データ
■ 教養試験(基礎能力試験)
・満点:30点
・基準点(足切り):9点
・平均点:18.794点
・標準偏差:3.886点
■ 専門試験
・満点:40点
・基準点:12点
・平均点:20.576点
・標準偏差:6.776点
教養と専門の組み合わせで見るボーダーの目安
基礎能力試験(教養)の得点によって、必要な専門試験の得点は以下のように変わってきます:
・教養9点 → 専門30点必要
・教養13点 → 専門26点でOK
・教養14点〜21点 → 専門は26〜19点でOK
・教養22点 → 専門19点
・教養23点 → 専門18点
・教養29点 → 専門12点(基準点)
こうしてみると、どちらかに特化して得点するというよりも、教養と専門でバランスよく得点することが合格のカギになりそうです。
教養論文の換算標準点
・満点:6点
・基準点:3点
・平均点:4.070点
・標準偏差:0.794点
換算される標準点の目安は以下の通りです:
・6点 → 約98点
・5点 → 約75点
・4点 → 約54点
・3点 → 約33点
・1点以下 → 足切りの可能性あり
面接(人物試験)の評価と点数
・A評価 → 約187点
・B評価 → 約146点
・C評価 → 約101点
・D評価 → 約54点
・E評価 → 不合格
つまり、面接がC評価だった場合、その他の試験でしっかり点数を稼ぐ必要があるということです。
平均的なケースでの必要点数を試算
・教養論文:平均の4点(=約54点)
・面接:C評価(=約101点)
たとえば、最終合格点が532点なので、論文で平均の4点(=約54点)、面接がC評価(=約101点)だと仮定すると、残り377点ほどが必要になります。
この場合、
・専門試験:平均の20点(=約102点)
・教養試験:24点(=約105点)
専門で平均の20点を取ったとすれば、教養では24点必要です。教養と専門の合計が44点(標準点換算で合計約207点)になれば、ある程度安心できる水準といえそうです。
今後の見通しと対策
令和6年度は近畿地区のボーダーが非常に高く、受験生のレベルも全体的に高かった印象です。
ただ、今後さらに上がるかというと、むしろやや下がる可能性のほうが高いかもしれません。
いずれにしても、ボーダーはその年の受験者層や出題難易度によって変動します。令和8年度以降に受験予定の方は、教養・専門・論文・面接、それぞれの得点バランスを考えながら、しっかりと試験対策を進めてください。
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