2026.10.20
公務員試験

国家公務員一般職の合格発表を分析|行政区分の申込者数・倍率から見る受験のポイント

国家公務員一般職を受験しようと考えている方の中には、
「今年の国家一般職は受験者が増えたの?」
「行政区分はどのくらい競争がある?」
「専門試験がある区分と教養区分では、どちらを選べばいい?」
と気になっている方もいるのではないでしょうか。

8月12日に発表された国家公務員一般職の合格発表について、昨年度との比較をしながら、申込者数や最終合格者数、区分ごとの傾向を解説します。

全体の申込者数だけを見ると増加していますが、その内訳を確認すると、区分によって動きが大きく異なります。
この記事では、国家公務員一般職の動きを整理していきます。

国家公務員一般職の申込者数は増加

まず、国家公務員一般職全体の申込者数です。
昨年度は2万5437人だったのに対し、今年度は2万6429人。全体では申込者数が増えています。

この数字だけを見ると、「国家公務員一般職 Popularity が高くなった」と考えるかもしれません。

しかし、単純に人気が上がったと考えるのは少し違います。
ポイントになるのが、行政区分の中でも「専門試験がある区分」と「教養試験だけの区分」で動きが異なっていることです。

行政区分は「専門試験あり」と「教養区分」で動きが違う

行政区分については、大きく分けて、専門試験がある区分と、教養試験だけで受験する区分があります。
この2つでは、申込者数の動きが対照的です。

専門試験がある区分は申込者数が減少

専門試験がある区分では、申込者数が1万7558人から1万685人に減少しています。 約9%の減少となります。
一方、最終合格者数は昨年度の5846人に対して、今年度は5618人。 最終合格者数は大きく変わっていません。

そのため、専門試験がある国家公務員一般職については、競争率が若干下がっているという見方ができます。
「国家公務員を目指したいけれど、専門試験の勉強にも取り組める」という方にとっては、こうした数字は受験先を考えるうえで確認しておきたいポイントです。

技術区分は申込者数が伸び悩む

続いて技術区分です。
申込者数は2896人から287人という数字となっています。 技術職については、申込者数が伸び悩んでいます。

また、技術職であれば専門知識が必要になるため、専門試験を中心にする形が基本となります。
技術区分を考えている方は、行政区分だけでなく、技術区分の動きについても確認しておくとよいでしょう。

教養区分の申込者数が大きく増加

今回の全体の申込者数増加に大きく関係しているのが、教養区分です。
教養区分は、申込者数が4983人から7467人に増加しています。約2400人増えており、全体の申込者数が増えた大きな要因となっています。
つまり、国家公務員一般職全体の申込者数が増えているからといって、すべての区分で受験者が増えているわけではありません。

専門試験がある区分では申込者数が減っている一方、教養区分では大きく増えています。
この違いを把握することが重要です。

教養区分は倍率にも変化

教養区分については、倍率にも変化が見られます。
昨年度が2.8倍だったのに対し、今年度は4.6倍となりました。
申込者数が増えただけでなく、倍率も上がっているため、教養区分については「受験しやすくなった」と単純に考えることはできません。

専門試験がないという点だけで受験区分を決めるのではなく、実際の競争状況も含めて考える必要があります。

地域によっても傾向が見られる

行政区分の専門試験がある区分では、特定の地域だけが大きく増減しているというより、東北、北海道、関東などで同じような割合で減少しています。

その中で注目されるのが北海道です。
北海道については、実際に受験した人を基準にした合格者との関係で、1.4倍という数字となっています。

また、教養区分については、中国と並んで2.2倍という数字もあります。
国家公務員一般職を受験する場合、全国一律の数字だけではなく、区分や地域ごとの状況を見ることも大切です。

国家一般職を受験するなら「どの区分を選ぶか」が重要

今回の内容を整理すると、大きな流れとしては次のようになります。

・国家公務員一般職全体の申込者数は増加
・専門試験がある行政区分は申込者数が減少
・技術区分は伸び悩み
・教養区分は申込者数が大きく増加

・教養区分は倍率も2.8倍から4.6倍へ上昇

このように、「国家一般職は受験者が増えた」という一言だけでは、今回の変化を十分に理解できません。
自分がどの区分を受験するのかによって、見るべき数字も変わってきます。

専門試験と教養試験、どちらを選ぶ?

来年受験する人に向けて、区分選びのポイントについて整理します。

専門試験の勉強に自信があり、「公務員になりたい」という気持ちが強いのであれば、専門試験がある区分を選ぶという考え方があります。

一方で、コミュニケーション能力に自信があり、できるだけ勉強量を抑えたいという場合には、教養区分という選択肢もあります。

もちろん、どちらを選ぶかは、自分自身の得意分野や受験に対する考え方によって変わります。
大切なのは、「専門試験がないから簡単そう」という理由だけで決めるのではなく、今回のような申込者数や倍率の変化も確認したうえで、自分に合った区分を考えることです。

まとめ|国家一般職は「全体の数字」だけで判断しない

今回の国家公務員一般職の合格発表を見ると、全体の申込者数は増加しています。
ただし、その内訳を見ると、 専門試験がある区分は減少し、教養区分は大きく増加している という違いがあります。

そのため、国家一般職を受験する方は、全体の申込者数だけを見るのではなく、自分が受験する区分の状況を確認しておくことが重要です。
特に、専門試験に取り組むのか、教養区分を選ぶのかによって、受験に向けた準備も変わってきます。

来年の受験を考えている方は、今回の数字を参考にしながら、「自分はどの区分で受験するのか」を一度考えてみてはいかがでしょうか。
なお、今回まとめた資料については、人事院のホームページでも確認できます。

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