2026.06.08
公務員試験

辞めた公務員が戻りやすくなる?アルムナイ採用の実態

今回は、公務員業界でも広がり始めている「アルムナイ採用」についてお話ししたいと思います。

アルムナイとは「卒業生」という意味ですが、採用の世界では「一度退職した人を再び採用すること」を指します。
最近は民間企業だけでなく、自治体や国の機関でも導入が進みつつあります。

公務員の世界にも広がる再採用の流れ

民間企業では以前から珍しくない制度です。
例えばコンサルティング業界では、転職して別の会社で経験を積んだ後、元の会社へ戻るというケースもあります。
そのため、民間企業で働いている方からすると、「今さら?」と感じるかもしれません。

一方で、公務員の世界ではこれまであまり一般的ではありませんでした。
しかし近年は人材確保の観点から、退職した職員を再び受け入れる動きが強まっています。

国家公務員でも若手の退職が増えている

背景には若手職員の退職増加があります。
国家総合職では、10年未満で退職する職員が年々増加しています。
かつては国家公務員になれば長く働くのが当たり前というイメージがありましたが、今は必ずしもそうではありません。
民間企業への転職や新しいキャリアへの挑戦を選ぶ人も増えています。
行政側としても、そうした人材を完全に失うのではなく、「また戻ってきてもらう」という発想に変わってきたのでしょう。

選考が大幅に簡略化されるケースも

今回の制度で興味深いのは、元の省庁へ復帰する場合、一定の条件を満たせば面接中心で選考を行うケースがあることです。
これまでの経験者採用では、筆記試験や論文試験などが課されることもありました。
しかし、一度その組織で勤務した経験がある人であれば、能力や適性についてある程度把握できています。
そう考えると、面接中心の選考になるのも自然な流れかもしれません。
個人的には、公務員経験者に改めて論文を書かせる必要がどこまであるのだろう、と感じる部分もあります。

退職するときこそ大切なこと

この制度が広がるほど、退職時の対応も重要になります。
もちろん退職すること自体は悪いことではありません。
ただ、将来的に同じ組織へ戻る可能性があると考えると、できるだけ円満に退職しておくことは大切です。
引き継ぎをしっかり行うことや、お世話になった方々への配慮は、結果として自分自身の将来の選択肢を広げることにもつながります。

公務員のキャリアはもっと柔軟になるかもしれない

民間企業では転職や再入社が当たり前になりつつあります。
公務員の世界も、少しずつ同じ方向へ進んでいるように見えます。
外部で経験を積んだ人材が戻ってくることで、新しい視点や知識が組織に入るメリットもあるでしょう。
国が本格的に制度を整備し始めた以上、今後は自治体でも同様の取り組みが広がる可能性があります。
「公務員になったら一生そこで働く」という考え方だけではなく、「一度外に出て経験を積み、必要に応じて戻る」というキャリアも選択肢の一つになっていくのではないでしょうか。

まとめ

アルムナイ採用は、人手不足への対応策という側面だけでなく、公務員の働き方やキャリア形成そのものに影響を与える制度だと思います。
これから公務員を目指す方も、「一度入ったら終わり」ではなく、さまざまな可能性があることを知っておくとよいでしょう。
公務員の世界も、少しずつ変化しています。その変化の一つとして、アルムナイ採用は今後ますます注目されそうです。

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