2026.06.23
公務員試験

公務員試験の出題ミス。受験生が本試験で本当に気をつけたいこと

先日、国家公務員試験の専門分野で出題ミスがあったという発表がありました。
分野としては、印刷系の専門、化学・生物・薬学に関わる内容だったようです。

正直に言うと、当予備校もその分野の中身を細かく語れるわけではありません。
受験生の数としても、全体から見ればかなり限られる試験区分だと思います。

ただ、今回の話は「自分には関係ない」で終わらせない方がいいです。
なぜなら、出題ミスそのものは、公務員試験では意外と起こるからです。

そして受験生にとって怖いのは、ミスがあったこと自体よりも、本試験中にその問題で時間を取られてしまうことです。

出題ミスは、後から救済されることもある

出題ミスが正式に認められた場合、全員正解扱いになったり、何らかの形で点数上の配慮がされたりすることがあります。

今回の件についても、発表では「適切に措置する」という趣旨の説明がされています。
過去の例を見ても、おそらく対象者には点数面での対応がされるのではないかと思います。

ただ、ここで受験生に知っておいてほしいのは、
「あとで1点もらえるなら大丈夫」
とは単純に言えない、ということです。

本試験は時間との勝負です。
後からその問題が全員正解になったとしても、その問題に使ってしまった時間までは戻ってきません。

数的処理でハマると、ダメージが大きい

特に注意してほしいのが、数的処理です。

たとえば対応関係の問題。
条件を表にして、場合分けをして、何度も見直して、それでも答えが出ない。
こういうとき、真面目な受験生ほど粘ってしまいます。

「自分がどこか読み落としているのかも」
「計算ミスかもしれない」
「もう少し考えれば解けるはず」

そう思っているうちに、5分、10分、場合によってはそれ以上の時間が過ぎていきます。
これが一番まずいです。

仮にその問題が出題ミスだったとして、後から全員正解になったとします。
それでも、その問題に時間を使いすぎたせいで、他の解ける問題を落としてしまったら、受験生としてはかなり痛いです。

本試験では、1問にこだわりすぎた結果、全体の点数が崩れることがあります。

「これ、おかしくないか?」と思ったら一度飛ばす

当予備校では、答練や模試のときからよく伝えていることがあります。
それは、違和感のある問題にハマらないことです。

もちろん、少し難しいからといってすぐに捨てる必要はありません。
でも、解いている途中で明らかに変な感覚があるときは、一度止まった方がいいです。

たとえば、

「条件がどう考えても合わない」
「選択肢に正解がない気がする」
「問題文の日本語が不自然」
「設定そのものが成立していないように見える」

こういう場合は、いったん印をつけて次に進みましょう。

本試験では、すべての問題を完璧に解く必要はありません。
大事なのは、合格に必要な点数を取り切ることです。

怪しい問題に深入りして、取れる問題を落とす。
これは一番避けたいパターンです。

公務員試験の問題も、人が作っています

受験生からすると、本試験の問題は絶対的なものに見えるかもしれません。
でも、試験問題も人が作っています。
当然、確認作業はされているはずですが、それでもミスがゼロになるとは限りません。

実際、公表されているものだけでなく、「これはちょっとおかしいのでは」と思う問題は過去にもありました。
自治体試験などでは、問題の作り方や出典の扱いに疑問を感じるケースもあります。

だからといって、試験制度を疑ってかかれという話ではありません。

ただ、受験生側としては、
「試験問題にもミスがあり得る」
という前提を持っておくことは大切です。

この前提があるだけで、本試験中の判断が少し変わります。

「自分が悪いのかもしれない」と延々と悩むのではなく、
「これは一度置いておこう」と切り替えられるようになります。

問題を早く見切る力も、実力のうち

公務員試験の勉強では、どうしても「解ける問題を増やすこと」に意識が向きます。
もちろん、それは大事です。
知識がなければ解けませんし、数的処理も練習しなければ安定しません。

ただ、本試験で合格する人は、解く力だけでなく、見切る力も持っています。

時間をかけるべき問題。
後回しにする問題。
最初から深追いしない問題。

この判断ができるかどうかで、点数はかなり変わります。

特に数的処理は、1問あたりの時間管理がとても重要です。
普段の勉強でも、ただ正解するだけではなく、「この問題に何分使ったか」を意識しておきましょう。

10分かけて正解した問題は、本試験では実質的に失敗に近いこともあります。
逆に、早めに見切って他の問題で点を取れたなら、それは立派な戦略です。

問題を持ち帰れない試験について思うこと

最近は、試験によっては問題を持ち帰れないものもあります。
就職試験だから問題非公開でもよい、という考え方もあるのかもしれません。
民間企業の採用試験に近いものとして考えれば、たしかにそういう見方もできます。

ただ、当予備校としては、できれば試験問題は公開される方向であってほしいと思っています。

受験生がどのように対策すればよいのか。
試験が適切に行われているのか。
努力した人がきちんと点数を取れる問題になっているのか。

こうした点を確認する意味でも、問題の公開には大きな意味があります。

今は情報公開が進んでいる時代です。
受験生にとっても、試験実施側にとっても、できるだけ透明性のある形が望ましいのではないでしょうか。

これからの公務員試験は、さらに変わっていく

公務員試験は、ここ数年でかなり変わってきました。

SPI方式の導入。
試験日程の早期化。
人物重視、面接重視の流れ。

昔のように、「筆記試験をひたすら勉強して、一次試験を突破してから面接対策を始める」という進め方では、間に合わないケースも増えています。

大学生であれば、民間就活との併願も考えなければなりません。
社会人であれば、仕事をしながら限られた時間で対策する必要があります。

だからこそ、今の公務員試験では、無駄のない準備が大切です。

筆記対策も必要。
面接対策も必要。
試験ごとの制度変更にも対応する必要がある。

やることは多いですが、全部をやみくもに進める必要はありません。
自分が受ける試験に合わせて、必要な対策を整理していくことが大切です。

まとめ:本試験では、変な問題に引っ張られない

今回のように、公務員試験では出題ミスが発表されることがあります。
そして今後も、完全になくなるとは言い切れません。

受験生として大切なのは、出題ミスを怖がりすぎることではありません。
本試験中に、怪しい問題へ必要以上に時間を使わないことです。

「これは少し変だな」
「時間がかかりすぎているな」
「ここで粘るより、次に進んだ方がよさそうだな」

そう判断できる受験生は強いです。

公務員試験は満点を取る試験ではありません。
合格点を取りにいく試験です。

当予備校では、知識のインプットだけでなく、答練や面接対策を通じて、本試験でどう動くかまで含めて指導しています。
特にキャリサポでは、面接を「一緒に作る」形で進めています。
志望動機や自己PRを一人で抱え込まず、受験生の経験や強みを一緒に整理しながら、合格に向けた準備をしていきます。

公務員試験は変化しています。
だからこそ、受験生側も柔軟に対応していきましょう。

変な問題にハマらない。
取れる問題を確実に取る。
筆記も面接も、必要な対策を効率よく進める。

この積み重ねが、最終的に合格につながります。

 

この記事の動画はこちら↓